ホームページのデザインのコツや注意点を解説!
- ホームページの作り方
ホームページのデザインは、ユーザーの第一印象を決定づける重要な要素です。
いいデザインは、ユーザーインターフェース・ユーザーエクスペリエンス(UI/UX)を向上させ、サイトの信頼性を高めますが、一方で、不適切なデザインはユーザーから倦厭される原因となります。
今回は、ホームページ制作におけるデザインのコツや注意点について詳しく解説します。
これらのポイントを押さえることで、初心者でも魅力的で使いやすいホームページを作成したり、発注する時のオーダーもしやすくなるでしょう。
INDEX
ホームページのデザインが重要な理由
ホームページのデザインが重要な理由は多岐に渡りますが、一例を挙げると以下の通りです。
情報の整理ができる
ホームページで最も重要なのは、コンテンツがターゲットユーザーにとって有益かどうかです。
ユーザーの問題を適切に解決できる情報を、文章や画像で分かりやすく表現することがデザインの役割です。
デザインによって、掲載すべき情報を整理し、ページ構成やナビゲーションを整備することで、利用しやすいホームページになります。
ユーザー体験をデザインできる
デザインには、伝えたい情報をわかりやすく伝えるだけでなく、言葉で伝えられない感覚的な印象(誠実さや楽しさなど)をユーザーに与える役割もあります。
適切なデザインによって、ユーザーが抱く感情や考えといった体験をコントロールでき、ホームページのベストな形を作ることができます。
ターゲットユーザーに合わせられる
良いWebデザインとは、ターゲットユーザーに合わせてデザインされ、やりたいことができ、欲しい情報が手に入るものです。
例えば女性向けなら柔らかい雰囲気、健康食品サイトなら自然なデザインなど、ターゲットに合わせてデザインすることが重要です。
したがって、ホームページのデザインは目的達成のための重要な手段であり、ブランド、ターゲット、目的を事前に検討した上で、適切にデザインすることが成果につながります。
適切なデザイン原則に従うことで、ホームページの見栄えや機能性を大幅に向上させることができるのです。
ホームページのデザインで気を付けること
上述したように、デザインは単なる視覚的な美しさだけでなく、ユーザーの行動を導く役割も果たします。
以下のようなコツや注意点を理解し、実践することで、ユーザーにとって魅力的なサイトを構築することができます。
ユーザー中心のデザイン
ユーザーのニーズを最優先に考えることが、成功するホームページデザインの第一歩目です。
ターゲットオーディエンスの行動や期待を理解し、それに基づいてデザインを作成します。ユーザー中心のデザインを実現するためには、次のポイントに注意します。
- 使いやすさ(ユーザビリティ):ナビゲーションがシンプルで直感的であること。重要な情報に容易にアクセスできること。
- レスポンシブデザイン:モバイルデバイスやタブレットでも快適に閲覧できるデザインを採用すること。
- 読みやすさ:フォントサイズや行間、文字色の選定に注意し、可読性を確保すること。
ビジュアルの一貫性
ビジュアルデザインの一貫性は、ブランドイメージに統一感を与えるために重要です。
色、フォント、画像などのビジュアル要素を統一し、ブランドイメージを確立します。
カラースキーム
カラースキームとは、色のもつ心理的・生理的・物理的な性質を利用して、まとまりのある雰囲気を作るための配色計画のことです。
カラースキームの決め方には以下のようなものがあります。
- 最初に使用する数色のインクパッドなどを決める。
- 色の意味合いや心理的効果を考慮して選ぶ(例えば、赤は情熱、青は信頼性を表す)。
- ターゲット市場の文化的背景に合わせた色の選択が重要。
- 自分の感性を信じて、「可愛い」「素敵」と思う色を選ぶ。
カラースキームを事前に決めることで、作業中の迷いやストレスが解消され、まとまりのある仕上がりになります。
上述の 一貫したカラースキームを使用することで、サイト全体の統一感を保ちます。色の選定に際しては、ブランドカラーを基調にすることが推奨されます。
また、主要なコールトゥアクション(CTA)ボタンなどには目立つ色を使用し、ユーザーの行動を促すことができます。
タイポグラフィ
タイポグラフィとは、文字や文章を読みやすく、かつ美しくデザインする手法のことです。
タイポグラフィの本来の意味は、活版印刷において文字の体裁を整える技術でした。
つまり、情報として文字を読みやすく、美しく配置することです。
具体的には、フォントの選択、文字の大きさ、行間、文字間隔などを最適化し、読み手に内容がスムーズに入るような文章を構成することが目的です。
また、近年では、タイポグラフィの意味が広がり、文字そのものをアート的に表現したり、デザインの装飾要素として扱うことも含まれるようになりました。
つまり、文字を図形としてとらえ、オリジナルの文字を作る「作字(レタリング)」や、文字でデザインを作ることもタイポグラフィと呼ばれます。
したがって、タイポグラフィには大きく分けて2つの側面があります。
1つは文章を読みやすく見せるデザイン手法、もう1つは文字そのものを1つのデザインとして扱う手法です。
いずれの場合も、文字の持つ感情やメッセージ、雰囲気を適切に表現することが重要となります。
やはり大事なのは読みやすくユニークであることなので、フォントの種類やサイズ、スタイルを統一し、読みやすさを向上させましょう。
見出し、本文、リンクなどのテキスト要素に一貫性を持たせることで、読みやすさとブランディングが両立できるでしょう。
画像の選定・クオリティ
高品質な画像を使用し、一貫したスタイルを維持します。画像はサイトのテーマや内容に合ったものを選びます。
ホワイトスペースの活用
デザインにおいて白スペース(ホワイトスペース)を適切に利用することで、コンテンツが際立ち、視覚的な疲労を軽減します。
白スペースを効果的に使用することで、訪問者は重要な情報に集中しやすくなります。
白スペースを使用して、テキストや画像が詰まりすぎないようにバランスよくレイアウトを調整した上で、重要な要素やコンテンツをホワイトスペースで囲むことで、強調して目立たせることができます。
ナビゲーションの最適化
ナビゲーションは、ユーザーがサイト内をスムーズに移動できるように設計することが重要です。
ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着けるように、シンプルでわかりやすいメニュー構造を採用します。
メニューをシンプルにすることで、主なカテゴリやページのみを表示し、階層を深くしすぎないようにします。
また、大規模なサイトの場合、検索機能を導入し、訪問者が特定の情報を容易に見つけられるようにします。
コンテンツも充実させる
サイト運営をしていく上で、コンテンツを徐々に充実させることも大切です。
しかし、情報過多すぎて見づらくなってしまうとデザインもユーザビリティも失われてしまいます。
以下の点に気をつけましょう。
有益な情報を提供する
ユーザーにとって有益な情報を提供するコンテンツを作成しましょう。
製品やサービスの詳細、業界のニュース、専門知識を活かしたブログ記事など、多様なコンテンツを用意することで、訪問者の興味を引き続けることができます。
定期的な更新
コンテンツは定期的に更新し、新鮮な情報を提供し続けることが重要です。
ブログやお知らせを活用して、新しい情報を発信し、訪問者にリピート訪問を促します。
また、潜在的な顧客との接点に繋がります。
潜在顧客は、新たなユーザーですので、デザインで不快な印象を与えるとリピートしてくれなくなります。
逆に、良いデザインで良いコンテンツを発信し続けていれば、何度も訪れてくれるでしょう。
ページ読み込み速度の向上
ページの読み込み速度は、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えます。
遅いサイトはユーザーの離脱リスクが高いため、最適化を行うことが重要です。
デザインに気を取られるあまり、本来のユーザーを増やすことができなければ意味がありません。
画像ファイルのサイズを圧縮し、ページの読み込み速度を向上させたり、キャッシュ機能を活用して、再訪問時の読み込み速度を速くします。
また、WordPressなどのCMSでは、不要なプラグインを整理してサイトのパフォーマンスに影響を与える不要なプラグインを削除することも大切です。
まとめ
ホームページ制作におけるデザインのコツや注意点を理解し実践することで、初心者でも魅力的で使いやすいサイトを作成することができます。
ユーザー中心のデザイン、ビジュアルの一貫性、ホワイトスペースの活用、ナビゲーションの最適化、ページ読み込み速度の向上など、これらの基本原則を押さえることで、プロフェッショナルなホームページを実現することが可能です。
ぜひこれらのポイントを参考に、素晴らしいホームページを制作してください。